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序文 徳富太三郎先生(逗子在住) 日本武道と武士道とは、主従関係ではなく、糾える縄の如く、 二者が一体となって発展して来たものであります。 即ち、武道を学ぼうとすれば、必ず武士道を学ばなければ意味がありません。 現在は、かっての封建時代と異なり、武士道の表現法は変わっておりますが 信を以って義を行う事と、最終的には国家、国民に忠誠を益す事、 即ち 侍としての奉仕活動は全く変わっておりません。 第二次大戦敗戦以来,日本国において、この大切な武士道精神がともすれば 等閑視され、武道が単なる格技に堕して了っております。 却って純粋な武士道精神を伴った武道は、心ある外国人によって継承し、 保たれている場合が顕著に見受けられます。 幸い、中川欽詞君は、この点を自覚している数少ない日本の武道家の一人であります。 (抜即斬)を理解して武道を学ぼうとする方々は、之を基本として朝鍛夕錬して、 撃剣錬膽に励み、日本の伝統である武士道を世界に広めて頂きたいと思います。 技の極まった処で、気品が生じ、格調が高まり、武道生活が精神生活と重なり、道徳心の向上となります。 之は、世界の文明を守る原動力になるのであります。